こんにちは!株式会社ビーアイジーの代表取締役社長、亀田健次です。
建設現場には、鳶、鍛冶、塗装といった、素晴らしい技術を持つ職人さんたちがたくさんいます。彼らがいなければ、何も造ることはできません。しかし、その職人さんたちという最高の“オーケストラ”をまとめ上げ、一つの完璧な“交響曲(=プロジェクト)”を完成させるためには、全体を指揮する『指揮者』が不可欠です。
その建設現場における指揮者こそが、今回お話しする「施工管理」という仕事です。
この記事では、建設プロジェクトの成功の鍵を握る「施工管理」の具体的な仕事内容、どうすればその道に進めるのか、そして、その大きなやりがいについて、詳しく解説していきますね。
建設現場の司令塔!「施工管理」が担う重要な4大ミッション

「施工管理」と聞いても、具体的に何をするのか、すぐにはイメージしづらいかもしれませんね。現場で活躍する職人の皆さんが、最高のパフォーマンスを発揮できるように舞台を整え、プロジェクト全体を成功へと導く、非常に重要な役割です。その仕事は、大きく分けて4つの重要な管理業務、いわゆる「4大管理」があります。一つずつ見ていきましょう。
工程管理:計画通りに工事を進める「スケジュール管理のプロ」
まず一つ目は「工程管理」です。これは、工事全体が計画通り、スムーズに進むようにスケジュールを管理する仕事です。工事の開始から完成までの詳細なスケジュール表を作成し、「いつまでに、どのチームが、何の作業をするのか」「資材や重機は、いつ、どこに必要か」といったことを、すべて管理・調整します。これは、現場で働く職人さんたちにとって、非常に重要です。例えば、腕の良い鳶職人さんたちが完璧な足場を組んでくれても、次の工程である鉄骨や部材が届いていなければ、作業は止まってしまいますよね。そうした無駄な待ち時間(手待ち)をなくし、全ての職人さんたちが常に気持ちよく、自分の仕事に集中できる環境を作る。それが、工程管理のプロの腕の見せ所なんです。
品質管理:設計図通りの完璧なモノを造る「クオリティの番人」
二つ目は「品質管理」です。これは、私たちが造る橋や構造物が、設計図や仕様書で定められた通りの強度や寸法、そして美しさを満たしているか、その品質(クオリティ)を厳しくチェックし、保証する仕事です。使用するコンクリートや鉄骨といった材料が、決められた基準を満たしているか。溶接部分の仕上がりは完璧か。塗装の厚みは規定通りか。こうしたことを、写真撮影による記録や、様々な計測機器を使って、一つひとつ丁寧に確認していきます。腕の良い職人さんほど、自らの仕事の品質に強い誇りを持っています。施工管理は、その誇りを守り、プロジェクト全体の品質を最高水準に保つ、いわば「クオリティの番人」としての役割を担っているのです。
安全管理:全ての仲間の命を守る「現場の最重要人物」
そして、三つ目が「安全管理」。これは、4つのミッションの中で、私が最も重要だと考えている仕事です。現場で働く仲間全員が、誰一人怪我をすることなく、その日一日を無事に終え、笑顔で家族の元へ帰る。そのための環境を整えるのが、安全管理の最大の目的です。具体的には、現場に潜む危険な箇所を事前に洗い出して対策を講じたり(KY活動)、日々の安全ミーティングで注意喚起を行ったり、作業員全員がきちんと保護具を着用しているかを確認したり、足場や重機の安全点検を行ったりします。特に、鳶職のように高所で作業する仲間たちの命を守るためには、この安全管理が絶対に欠かせません。まさに、現場における「最重要人物」と言えるでしょう。
原価管理:予算内で最高の工事を実現する「経営的視点」
最後の四つ目は「原価管理」です。これは、工事全体にかかる費用(コスト)を管理する仕事です。人件費や材料費、重機のリース代など、工事には様々なお金がかかります。その総額が、決められた予算内に収まるように計算し、管理していくのです。「なんだかお金の話で、現場とは関係なさそう」と思うかもしれません。でも、これは会社が健全に経営を続け、ひいては社員みんなの生活を守るために、非常に大切な仕事なんです。無駄なコストを削減し、適切な利益を確保する。そうして会社が強くなることで、社員への給与や賞与、福利厚生を充実させたり、より安全で高性能な機械設備に投資したりすることができる。つまり、原価管理は、社員の皆さんが安心して働き続けられる環境を未来にわたって創っていくための、経営的な視点を持った仕事と言えます。
未経験から「施工管理」を目指すための具体的なステップ

ここまで読んで、「施工管理って、すごく重要で、なんだか難しそうだな…」「未経験の自分に、本当になれるんだろうか?」と感じた方もいるかもしれませんね。
でも、安心してください。答えは「はい、なれます!」です。もちろん、一朝一夕になれる簡単な仕事ではありませんが、しっかりとしたステップを踏んでいけば、未経験からでも、誰もが尊敬する一流の施工管理者を目指すことは十分に可能です。
ここでは、そのための具体的なステップについて、お話ししたいと思います。特に、私たちビーアイジーが考える「理想的な成長の道筋」をご紹介します。
まずは現場を知ることから。作業員としての経験が、最強の武器になる
「監督」というくらいだから、いきなり現場に出て、職人さんたちに指示を出す仕事だと思っていませんか?実は、優れた施工管理者になるための最も確実で、最も大切な第一歩は、「まず、自分自身が現場を知ること」なんです。
職人さんたちがどんな道具を使い、どんな手順で作業し、何に困り、何に危険を感じるのか。それを頭で理解するだけでなく、実際に作業員として汗を流し、「肌感覚」で知っていること。これこそが、将来、職人さんたちから本当に信頼される監督になるための、最強の武器になります。例えば、鳶職人として現場を経験すれば、足場の安全性や、高所作業のリアルな危険性、作業の段取りの重要性を、身をもって知ることができますよね。その経験がある監督の立てる安全計画や工程計画は、机上の空論ではない、血の通ったものになります。だから、私たちビーアイジーでは、未経験の方にはまず現場作業員としてキャリアをスタートしていただき、現場のリアルを学んでもらうことをとても大切にしているのです。
キャリアアップに必須!国家資格「土木施工管理技士」の取得
現場での経験という武器を手にしたら、次に目指すのが、施工管理の専門家であることを国が証明してくれる、**国家資格「土木施工管理技士」**の取得です。この資格は、施工管理の仕事をする上で、まさに必須のパスポートと言えます。
この資格には「2級」と「1級」があります。
まずは、数年の実務経験を積むと受験資格が得られる「2級土木施工管理技士」を目指します。これに合格すれば、中小規模の工事現場で、主任技術者として現場を管理することができるようになります。
そして、さらに経験を積んで目指すのが、最上位資格である「1級土木施工管理技士」です。これは、私たちが手掛けるような大規模な橋梁工事など、あらゆる土木工事の現場で、監理技術者としてプロジェクト全体を指揮できる、非常に価値の高い資格です。
もちろん、資格取得は簡単なことではありません。だからこそ、私たちビーアイジーでは、講習会や受験にかかる費用を会社が全額負担する「資格取得支援制度」を設け、社員のチャレンジを全力でバックアップしています。
「現場での豊富な経験」と「国が認めた専門知識の証明である国家資格」。この二つが揃った時、あなたは、誰からも信頼される一流の施工管理者として、大きな一歩を踏み出すことになるのです。
ビーアイジーで「施工管理」として働く、他とは違う魅力

施工管理の仕事は、多くの建設会社にあります。では、その中で、私たちビーアイジーで施工管理として働くことには、どんな特別な魅力があるのでしょうか。私が考える、他とは違う3つのポイントをお話しします。
「橋梁」という、専門性の高い領域で、市場価値の高い経験を積める
ビーアイジーの事業の柱は、「橋梁工事」、特に「補修・補強工事」です。これは、一般的な土木工事に比べて、より高度な技術的判断や、応用力が求められる専門分野です。毎回状況の違う橋を診断し、最適な工法で治療していく。そんな経験を積んだ施工管理者は、技術者として非常に高い市場価値を持つことになります。他では得難い、価値ある経験を積める。それが、ビーアイジーで働く大きな魅力の一つです。
職人をリスペクトする社風だから、仕事が進めやすい
私が常々社員に伝えているのは、「現場で働く職人さんたちは、会社の宝だ」ということです。施工管理者は、職人さんたちに指示を出すだけでなく、彼らが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えるのが仕事です。そのためには、職人さんたちへの深いリスペクトが欠かせません。ビーアイジーには、監督者と職人が対立するのではなく、互いに協力し、尊敬し合う文化が根付いています。この良好な人間関係が、現場のスムーズな進行に繋がり、仕事のやりやすさを生んでいるんです。
会社全体で、あなたの成長とキャリアを全力でバックアップ
私たちは、施工管理者を単なる「現場監督」ではなく、将来の会社を担う重要な「幹部候補」として考えています。だからこそ、皆さんの成長への投資は惜しみません。資格取得支援はもちろんのこと、一人ひとりの適性や希望に合わせたプロジェクトへの配置、新しい技術を学ぶ機会の提供など、会社全体であなたの長期的なキャリアを全力でバックアップします。安心して、大きな目標に向かって挑戦してください。
未来の現場監督へ。ビーアイジーで挑戦の第一歩を

建設現場を動かし、社会に不可欠なインフラを、自らの手で創り上げていく。そんな「施工管理」という仕事に、少しでも興味を持っていただけたでしょうか。その大きなやりがいと責任ある仕事への挑戦を、ぜひビーアイジーで始めてみませんか。
私たちが求めるのは、責任感とコミュニケーション能力のある未来のリーダー
私たちが未来の施工管理者として求めるのは、まず、プロジェクトを最後までやり遂げる強い「責任感」です。そして、多くの職人さんや関係者と円滑に仕事を進めるための「コミュニケーション能力」。この二つを、技術や知識以上に大切にしたいと考えています。経験は問いません。あなたのその素養に期待しています。
ビーアイジーで描ける、職人からのキャリアアップ、そしてその先
ビーアイジーでは、鳶や鍛冶といった現場の職人から施工管理を目指す、というキャリアパスを積極的に応援しています。現場を知り尽くした経験は何物にも代えがたい財産です。その財産を活かし、会社のサポートを受けながら、現場のリーダー、そして会社のリーダーへと成長していく。そんな未来を、私たちはあなたと一緒に描きたいと思っています。
採用情報ページへのご案内
私たちの想いや、具体的な仕事内容に、少しでも共感していただけたでしょうか。
最新の募集職種や、詳しい労働条件、待遇、応募方法の詳細については、ぜひ下記の弊社採用情報ページをご覧ください。
▼株式会社ビーアイジー 採用情報ページ
https://www.k-big.co.jp/recruit
「まずは話だけでも聞いてみたい」という方も大歓迎です。あなたからのご連絡を、心からお待ちしております。
施工管理という仕事は、多くの人をまとめ、大きなプロジェクトを動かしていく、大変なことも多い仕事です。しかし、それ以上に、仲間と共に巨大な構造物を造り上げる喜びや、社会に大きく貢献しているという確かな手応えを感じられる、本当にやりがいのある仕事だと私は思います。
私たち株式会社ビーアイジーには、未経験からでも、あるいは現場の職人からでも、一流の施工管理者を目指せる環境と、それを支える仲間たちがいます。この記事を読んで、あなたの心に「挑戦してみたい」という火が灯ったなら、これほど嬉しいことはありません。
未来の建設現場を率いる、あなたとの出会いを、社員一同、楽しみにしています。
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