鳶に必要な資格は何?橋梁鉄骨工事の現場で役立つ資格と取得のロードマップを解説

はじめに

こんにちは。株式会社ビーアイジーの代表取締役社長、亀田健次です。

「鳶の仕事を始めるには、どんな資格が必要なんだろう」「すでに鳶として働いているけど、次にどの資格を取ればキャリアにつながるんだろう」——資格についてはよく質問をいただきます。

建設業の世界では、資格があるかないかで任される仕事の幅や給料が変わってくるのが現実です。逆に言えば、戦略的に資格を積み重ねていけば、自分の市場価値を自分で押し上げられる職業でもあります。

今日は、鳶として橋梁鉄骨工事の現場で働くうえで、必須または有利になる資格を一気に整理してお伝えします。これから業界に飛び込もうとしている方も、すでに働いている方も、自分の現在地を確認する材料にしてもらえたらうれしいです。



鳶の資格は大きく4つの層に分けて考える

鳶に関わる資格は、いきなり名前を並べられても全体像がつかみにくいので、まず4つの層で整理してみます。

1つ目は現場でほぼ必須の資格。法律上、これがないとそもそも作業に入れない、というたぐいの講習・特別教育です。

2つ目は橋梁鉄骨工事ならではの強みになる資格。代表的なのが溶接系の資格です。

3つ目はステップアップに役立つ国家資格。一定の経験を積んでから挑戦するもので、給料や役職に直結します。

4つ目は将来、管理側に回るための資格。職長や施工管理を目指すなら、早めに視野に入れたい領域です。

この順番で取っていけば、無理なくキャリアと収入を積み上げていけます。ちなみに資格は「持っているだけ」では意味がなく、現場で実際に使って活かして、初めて評価につながるものです。



層①:現場でほぼ必須の資格

玉掛け技能講習

クレーンで吊り上げる荷物にワイヤーをかける作業を「玉掛け」と言います。鳶の現場ではほぼ毎日使う技術で、これがないと作業の幅が大きく狭まります。鳶として現場に立つなら、まず最初に取っておきたい資格です。

2〜3日間の講習を受けて修了試験に合格すれば取得できる、比較的取りやすい資格でもあります。入社後早めに会社の支援を使って取るのが王道です。


高所作業車運転技能講習

高所作業車を操作するために必要な資格です。橋梁鉄骨工事の現場でも頻繁に使うため、取得しておくと任される作業が一気に増えます。

作業床の高さによって必要な区分が変わります(10m以上は技能講習、10m未満は特別教育)。橋梁鉄骨工事ではどちらも使う場面があるため、両方押さえておくと現場での自由度が大きく上がります。


アーク溶接の特別教育やガス溶接の技能講習

溶接作業を行うための入門資格で、特別教育を受けることで取得できます。橋梁鉄骨工事の現場では溶接の出番が多いので、早めに押さえておくと現場での価値が上がります。

ここで溶接の基礎を身につけたうえで、本格的に溶接工としての道を進むなら、後述のJIS溶接資格にステップアップしていく流れになります。


鉄骨組立て等作業主任者・鋼橋架設等作業主任者

一定規模以上の作業を行う際、現場に必ず配置しなければならない主任者の資格です。鋼構造物工事の現場でも重要で、これを持っていると現場をまとめる立場に立てるようになります。


現場では法令で配置が義務付けられているため、この資格を持っている職人はどこの現場でも頼られる存在です。21歳以上で実務経験3年以上などの受講要件があります。



層②:橋梁鉄骨工事ならではの強みになる溶接資格

JIS溶接技能者資格

日本産業規格(JIS)に基づいた溶接の技能資格で、種類によって扱える材料や溶接姿勢が変わります。橋梁鉄骨工事は構造物の安全に直結するため、JIS資格を持つ溶接工は現場で非常に重宝されます

JIS資格は半自動・手溶接、薄板・中板・厚板など細かく分かれていて、橋梁鉄骨工事の現場では中板から厚板の資格が特に重宝されます。一度取得しても定期的に再評価試験を受ける必要があるので、現役の腕を保ち続ける仕組みにもなっています。

ビーアイジーでも社員にJIS資格の取得を勧めていて、現在も勉強中の社員がいます。鍛冶を自社で手がけている会社なので、この資格は自分のキャリアにとっても、会社にとっても、大きな価値があります。


層③:ステップアップに役立つ国家資格

とび技能士(1級・2級)

鳶の仕事における代表的な国家資格で、鳶としての技能を国が認定する位置付けです。2級から始めて、経験を積んで1級を目指すのが一般的な流れ。取得すると、現場での発言力や評価にしっかり反映されます。


受験には実務経験が必要で、2級なら2年以上、1級なら7年以上の実務経験が目安です(学歴によって短縮されるケースもあります)。技能を客観的に証明できるので、転職や昇給の交渉でも武器になります。



層④:将来を見据えた管理系の資格

1級・2級土木施工管理技士

現場の施工計画・工程・品質・安全を管理するための国家資格です。橋梁鉄骨工事は土木の領域なので、土木施工管理技士は管理側に回るための代表的なルートになります。

2級から取得して、実務経験を積んでから1級にステップアップするのが一般的な流れ。1級を持つと、大規模な公共工事の現場で監理技術者として配置されることもでき、キャリアの幅が一気に広がります。

受験には学歴と実務経験に応じた要件があるので、計画的に経験を積んでいくことが大切です。早い段階で「いずれは管理側に回りたい」と思っているなら、現場経験を積みつつ2級にチャレンジするのがおすすめです。



資格取得のロードマップ:どの順番で取れば効率的か


ここまで紹介した資格を、どの順番で取っていくのがいいかを整理しておきます。あくまで一般的なモデルケースですが、参考にしてみてください。

入社して最初の1〜2年は、玉掛け・高所作業車・アーク溶接など現場に出るための必須資格を会社の支援を使って一通り取る時期。この間に現場の流れを体に入れていきます。

3〜5年目あたりで、経験を積みながらとび技能士2級に挑戦する人が多いです。鉄骨組立て等作業主任者や鋼橋架設等作業主任者もこの時期に視野に入ってきます。

中堅からベテランの域に入ってきたら、JIS溶接資格や土木施工管理技士へとステップアップしていくのが王道。とくに将来管理側に回りたい方は、早めに施工管理技士の2級にチャレンジしておくと、その後のキャリアの選択肢が広がります。


ビーアイジーは資格取得を会社として後押ししています

資格は「取りたい」と思っても、勉強時間や費用のハードルでなかなか進まないことが多いものです。

ビーアイジーでは、社員が必要な資格を取りやすいよう会社として取得を支援する体制を整えています。実際にJIS溶接や施工管理技士などの取得に向けて、現在進行形で勉強している社員がいて、会社もそれを全力で応援しています。

さらに、資格を取った社員の頑張りは、給与や役職にきちんと反映していくのがビーアイジーのスタンスです。資格は取って終わりではなく、取ったあとどう活かして評価につなげるかまでがセット。社員が自分のキャリアを自分で設計していけるよう、会社としてもしっかりサポートします。

資格取得支援の具体的な内容や、取得後の待遇については採用情報ページに最新の内容を掲載しています。気になる方はぜひそちらもあわせてご覧ください。


まとめ

鳶として長く活躍するうえで、資格は強力な武器になります。最初は玉掛けや特別教育などの「必須資格」から押さえ、経験を積みながらとび技能士やJIS溶接、施工管理技士へとステップアップしていく——これが王道のルートです。


資格を積めば積むほど、現場での価値も給料も上がっていきます。


「資格はないけど鳶になりたい」「これからどの資格を取るべきか相談したい」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。あなたとお会いできるのを、社員一同楽しみにしています。


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