足場鳶・鉄骨鳶・重量鳶の違いとは?橋梁鉄骨工事の現場で活躍する鳶職人の種類を解説

はじめに

こんにちは!株式会社ビーアイジーの亀田健次です。

「鳶職人」と聞くと、皆さんはどんな仕事をイメージするでしょうか。高い場所で足場を組んでいる人、鉄骨を組み立てている人、重い機械を据え付けている人——実はこのどれも「鳶」の仕事で、ひとくくりに見えて中身はずいぶん違うんです。


これから建設業界に飛び込もうか迷っている方、すでに鳶として働いていて別の現場を見てみたい方にとって、「自分はどの鳶に向いているのか」「橋梁鉄骨工事の現場ではどんな鳶が活躍しているのか」は、知っておいて損のない話だと思います。

今日は、鳶のなかでも代表的な3種類—足場鳶・鉄骨鳶・重量鳶—の違いを整理しながら、橋梁鉄骨工事の現場でそれぞれがどう活きるかをお話しします。職種選びの判断材料にしてもらえたらうれしいです。


そもそも「鳶」とはどんな仕事?

鳶職人とは、ざっくり言えば高所での作業を専門にする職人の総称です。建設業のなかでも、地上から数メートル、高いところでは数十メートルの高さで働く独特のポジションを担っています。

語源は諸説ありますが、空高くを舞う鳥の「鳶(とび)」に由来するという説が知られています。それくらい高いところで身軽に動くのが、この職人たちのアイデンティティとも言える特徴です。

ひと昔前は「とびはとび」で、現場で必要なことは何でもやるのが当たり前でした。でも建物や構造物が大型化・複雑化するにつれて、専門分野ごとに役割が分かれるようになっていきます。今では現場ごとに「どの鳶を呼ぶか」が違うほど、それぞれが独立した職人として成り立っています。

とはいえ、根っこにある「高所で安全に・段取りよく・正確に動く」という体の使い方は共通しています。だから一種類の鳶を経験した人が、別の種類の鳶に転身することも珍しくありません。



鳶の主な3種類とそれぞれの仕事

足場鳶 ― 工事のスタートとフィニッシュを支える

建物や橋などの工事現場で、作業員が安全に作業できるよう仮設の足場を組み立て・解体するのが足場鳶の仕事です。

工事の最初に現場に入り、最後に足場をばらして撤収するのも足場鳶。いわば現場の「土台」を作る職人で、彼らの段取りが悪いと後続のすべての工程が遅れてしまう、とても重要なポジションです。

使う道具はパイプ、クランプ、ジャッキベース、くさび緊結式の部材などさまざま。足場の種類ごとに組み方が変わるので、現場で複数のシステムを経験することで対応力が広がっていきます。

高さの異なる場所にもバランスよく足場を組んでいく身のこなしや、部材を扱う手の早さが見せどころ。覚えることが体系化されていて、未経験から入りやすい鳶でもあります。入社後しばらくは先輩について現場を覚え、徐々に担当範囲が広がっていく流れです。


鉄骨鳶 ― 構造物の骨格を空中で組み上げる

ビルや工場、橋などの鉄骨を組み立てるのが鉄骨鳶です。クレーンで吊り上げられてくる大きな鉄骨部材を、空中で受け取り、ボルトで仮締めし、最終的に本締めして構造物の骨格を作っていきます。

鉄骨は重く、しかも高所での組立になるため、玉掛けや合図の精度、危険を察知する感覚が問われます。一発勝負の作業も多く、現場の花形と呼ばれることもある職人です。

建築の鉄骨鳶からのキャリアチェンジ先として、橋梁鉄骨工事の現場は道具・感覚ともに地続きで、馴染みやすい領域です。建築と橋梁では構造物の形こそ違うものの、「高所で鉄を組む」という核は変わりません。

構造物が完成したときの達成感は格別で、長く続ける職人が多い分野でもあります。橋梁の場合は、自分が組んだ橋が地元の人や物流を支えていくのを目にできるのも、この仕事の醍醐味のひとつです。


重量鳶 ― 重いものを動かし、据え付ける

工場の生産設備や橋梁の大型部材など、重いものを運び込み・据え付け・移動・解体するのが重量鳶の仕事です。「重量物の引っ越し屋さん」のような側面もあります。

扱う対象が数百キロから数十トンに及ぶこともあり、ジャッキ・ローラー・チェーンブロック・クレーンを駆使した精密な作業が求められます。力任せではなく「物理を味方につけて重いものを動かす」のが重量鳶のセンスです。

鉄骨鳶と重なる部分も多く、両方を兼ねる職人も少なくありません。限られたスペースで大型部材を設置するような場面では、「物を動かすパズルを解く」面白さもあります。

計画段階での頭の使いどころが多い職種でもあり、経験が直接ものを言うため、年齢を重ねても長く続けやすいのが特徴です。



橋梁鉄骨工事の現場ではどの鳶が活躍するか

橋を架ける、あるいは既存の橋を補修するという現場は、実は3種類の鳶が全員出てくる珍しい現場です。

工程はおおむねこんな流れになります。まず橋の下や横に作業用の足場を組むのが足場鳶。次に、橋桁となる鉄骨部材をクレーンで吊って組み立てるのが鉄骨鳶。そして、重量のある桁や橋脚部材を所定の位置に据え付けたり、補修工事で古い部材を撤去したりするのが重量鳶の出番です。

特に橋の補修工事では、既存の構造を傷めずに古い部材を外して新しいものを正確に据える必要があるので、3種類の鳶の連携と段取りの読みがものを言います。橋は地域の交通インフラなので工期も厳しく、その中で安全に進めるための連携力が求められます。

ビーアイジーの現場では、これら3種類すべての鳶の仕事が同じ現場の中で連続して行われます。足場・鍛冶・土木も自社で手がけているので、ひとつの専門で入って、現場の中で別の鳶仕事を学んでいくこともできます。



種類による「向き不向き」とキャリアの考え方

どの鳶が一番いい、ということはありません。それぞれに向き不向きがあります。

段取りを組んで丁寧に積み上げていくのが得意な方は足場鳶、空中での一発勝負に燃える方は鉄骨鳶、重量物を扱う緻密な計算と力仕事の両方が好きな方は重量鳶——という相性はあるでしょう。

ただ、最初に選んだ種類で一生決まるわけではありません。実際にビーアイジーでも、足場から入って鉄骨を覚えた職人、鉄骨から重量に幅を広げた職人、現場経験を活かして施工管理に進んだ職人、いろいろなキャリアの形があります。最初の入口は、興味があるところでいいんです。

やりながら自分の適性が見えてくることも多いので、「向いてるか分からない」と立ち止まる必要はありません。



未経験から鳶を始めるなら、どこから入るのがいいか

これから業界に入ろうという未経験の方からよく聞かれるのが「どの鳶から始めるのが正解ですか」という質問です。

結論を言えば、どこから入っても大丈夫です。建設業界で何より大事なのは、現場の段取りと安全への感覚を身につけること。これはどの種類の鳶でも、現場に立てば自然と身についていきます。

強いて言えば、足場鳶は作業が体系化されていて未経験から入りやすい分野です。鉄骨や重量は、いきなり一人で何かをするわけではなく、経験豊富な先輩について少しずつ覚えていく形になります。ビーアイジーでは未経験の方が安心して入れるよう、丁寧に教えていく体制を整えています。


まとめ

鳶という仕事には、足場・鉄骨・重量という3つの代表的な種類があり、それぞれが現場で違う役割を担っています。そして橋梁鉄骨工事の現場は、その3種類が全員必要となる、鳶にとって幅広く活躍できる場所です。


あなたに合う鳶の入口が、きっとここにあります。


「自分はどの鳶が向いているか相談したい」「未経験だけど興味がある」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。あなたとお会いできるのを、社員一同楽しみにしています。


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